代表取締役会長 中尾 光

始まりは町の鍛冶屋

弊社は昭和元年に父が川根本町地名で刃物鍛冶として中尾鍛工所を創業したことから始まりました。昭和45年に島田市旭町に移転し、建築業にも進出しました。その後、昭和48年には島田市大柳に新たな工場を設立しました。

平成元年、有名飲料メーカーの各地に営業所建設計画に便乗して業務を大幅に拡大し、社名も株式会社中尾建設工業と改めました。平成10年のバブル崩壊後、業界全体の閉塞感の中で耐震の新たな工法「SB基礎工法」を導入し代理店契約を結びました。平成24年には鉄骨制作工場の政府認定グレードをMグレードに格上げして中型の鉄骨物件に対応可能にしました。

令和5年12月、かねてから予定されていた計画道路が初倉工場にかかり、移転を余儀なくされ牧之原市に移転しました。

弊社が社内で意識的に行っているのは、従業員にできるだけ資格(免許)を取得させることです。技術・知識を身に着けることで自ら考えて行動できるようになり、迅速な対応やお客様の要望に十分に応えることができると考えています。そしてそれにより、従業員も張り合いが出ると思っています。当然コストはかかりますが、こうしたことのすべてがお客様により良いものを提供することにつながると考えていますので、これからも継続していきます。

現在、鉄骨業界は材料の値上げや電力料金の値上げ、人材の不足などにより大きな苦難に直面しています。地元の大手鉄骨業者の中には閉業する所も出始めています。弊社は長年にわたり鉄骨製造だけでなく、工場のメンテナンスにも幅広く対応してきました。

東日本大震災に伴う福島第一原発事故の後、原子力エネルギーの安全性に関する疑念が高まりました。この事態を受け、少しでも社会に貢献できるよう工場の屋根に太陽光パネルを設置しました。榛原の新工場にも設置する予定でいます。